うつ病に対する科学的エビデンスを重視した認知療法を提唱したペンシルバニア大学のアーロン・ベックは、うつ病の心身症状を総合的に評価して客観的な診断を下す診断的な心理検査(質問紙)を作成した。
その具体的な質問項目は以下のようなものであり、上の項目から順に『0,1,2,3点』の点数をつけることになる。各項目の合計点数によってうつ病症状の重症度を診断する。
正式な医学的診断には、精神科の専門医による面接・問診を合わせて総合的な評価をする必要があるが、BDIによって今現在の抑うつ状態に対する一応の病理性を判定することが出来る。
合計点数が「21点以上」になると病理的な抑うつ感や憂鬱感である可能性が高くなるので、専門医の医学的治療や心理臨床家の心理学的援助が必要になることもある。
以下の各項目を読んで、4つの文章の中から自分の考え方や気分・感情にもっともよくあてはまるものを選んで下さい。
1.
憂うつではない。
憂うつである。
いつも憂うつから逃れることが出来ない。
耐え難いほどに憂うつを感じ、不幸である。
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2.
将来について悲観していない。
将来についてやや悲観している。
将来に希望がない。
将来に希望がなく、更に現状より良くなる可能性もない。
3.
様々な課題に、それほど失敗するようには感じない。
様々な課題に、頻繁に失敗してしまうだろうと思う。
過去の人生を振り返ってみれば、失敗のことばかりが思い出される。
人間として全く失敗の人生だと思う。
4.
以前と同じように満足している。
以前のように物事が楽しめなくなった。
もう本当の意味で満足することなど出来ない。
何もかも面白くなく、全てに対してうんざりする。
5.
現在の生活パターンや人間関係に罪の意識など感じない。
時々、罪の意識を感じる。
ほとんどいつも罪の意識を感じる。
いつも罪の意識を感じる。
6.
現在の生活態度や人間関係によって、何らかの罰を受けるとは思わない。
罰を受けるかもしれない。
罰を受けると思う。
今が、その罰を受けている時だと思う。
7.
自分自身に失望してはいない。
自分自身に失望している。
自分自身にうんざりする。
自分自身を憎む。
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8.
他の人より自分が劣っているとは思わない。
自分の欠点や過ちに対して批判的である。
自分の欠点や失敗(ミス)に対していつも自分を責める。
何か悪い事が起きると、全ては自分の責任だと考え、自分を厳しく責める。
9.
自殺しようとは全く思わない。
死にたいと思う事はあるが、自殺を実行しようとは思わない。
自殺したいと思う。
チャンスさえあれば、自殺するつもりである。
10.
いつも以上に、泣く事はない。
以前よりも、泣く事が多くなった。
いつも泣いてばかりいる。
以前は泣く事が出来たが、今は泣きたくても泣く事すら出来ない程に絶望的に落ち込んでいる。
11.
イライラしていない。
いつもより少しイライラしている。
しょっちゅうイライラしている。
現在は絶えずいつもイライラして落ち着かない。
12.
他人に対する関心を失っていない。
以前より他の人に対する関心がなくなった。
他人に対する関心をほとんど失った。
他人に対する関心を全く失った。
13.
いつもと同じように決断する事が出来る。
以前より決断を延ばす。
以前より決断がはるかに難しい。
もはや全く決断することが出来ない。
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14.
以前より醜いとは思わない。
老けて見えるのではないか、魅力がないのではないかと心配である。
もう自分には魅力がなくなったように感じる
自分は醜いに違いないと思う。
15.
いつも通りに働ける。
何かやり始めるのに、いつもより努力が必要である。
何をやるのにも大変な努力がいる。
何もする事が出来ない。
16.
いつも通りよく眠れる。
いつもよりも眠れない。
いつもより1〜2時間早く目が覚め、再び寝付く事が難しい。
いつもより数時間も早く目が覚め、再び寝付く事が出来ない。
17.
いつもより疲れた感じはしない。
以前より疲れやすい。
ほとんど何をやるのにも疲れる。
疲れて何も出来ない。
18.
いつも通り食欲はある。
いつもより食欲がない。
ほとんど食欲がない。
全く食欲がない。
19.
最近、それほど痩せたということはない。
最近、2kg以上痩せた。
最近、4kg以上痩せた。
最近、6kg以上痩せた。
20.
自分の健康のことをいつも以上に心配する事はない。
どこかが痛いとか、胃の調子が悪いとか、便秘・下痢をしているとか身体の調子を気遣う。
自分の身体の調子のことばかり心配し、他のことがあまり考えられない。
自分の身体の調子のことばかり心配し、他のことを全く考えられない。
21.
性欲はいつもと変わりない。
以前と比べて性欲がない。
性欲がほとんどない。
性欲が全くない。
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