2012年5月10日木曜日

横浜市こころの健康相談センター 精神疾患を理解しよう



精神疾患の中には統合失調症やうつ病などさまざまな病気があります。
下記のリンクからそれぞれの簡単な病気の解説へ飛べます。
また、もっと詳しく病気について知りたい方向けのリンクも掲載しています。

なおリンク元の内容及び団体について、横浜市はいかなる責任も負わないものとします。

 


 

 統合失調症とは、考えや気持ちがまとまらず、自分の感覚も混乱してしまう状態が続く病気です。このために、話や行動のつじつまが合わなくなったり、実際にない声が聴こえるように感じたり(幻聴)、現実にありえないことを信じ込んだり(妄想)してしまいます。
 世界中のどこでも、約100人に1人の割合でかかる病気で、めずらしい病気ではありません。薬物療法やリハビリテーションなどによる治療で回復することができます。

 この病気ではしっかりお薬を飲むことが大切です。そして、生活全般の過ごし方なども回復に左右します。そういったことは主治医や病院のスタッフと良く相談しながら、治療に取り組みましょう。

 回復までの道のりは人によって様々ですので、本人も家族も焦らないことが肝心です


<もっと詳しく知りたい方は>
統合失調症情報局「すまいるナビゲーター」
 イラストなども豊富で、症状や治療法などが大変わかりやすくまとめられています。また、各種制度をはじめ、地域での取り組みなど、統合失調症に関わる情報が掲載されています。

Dr林のこころと脳の相談室
 精神科Q&Aでは、これは病気なのか?こういう病気で困っている、等の質問に対し、簡潔で的確に回答されています。


エストロゲン補充で頭痛を治療する
薬剤会社のHPでも統合失調症を紹介したページがあります
  ヤンセンファーマ : 「メンタルナビ」統合失調症
  ヤンセンファーマ : 「やさしい統合失調症ハンドブック」
  イーライリリー : 「schizophrenia.co.jp」
  吉富製薬 : 「こころのencyclopedia」
うつ病

 気持ちが落ち込んだ症状を「抑うつ気分」といいます。
 抑うつ気分がみられる他、好きな趣味等に興味がなくなってしまう、意欲が低下する、集中力が低下する、食欲がなくなる、睡眠が十分にとれない等の症状がみられると「抑うつ状態」と呼ばれるようになります。
 そして、抑うつ状態が続いている人たちの一部が「うつ病」と診断されます。

 うつ病には、一般的に休養、環境調整、薬物療法による治療を行います。
 ここで注意しなければいけないのは、「うつ病」と「抑うつ状態」を混同してはいけないということです。
 「抑うつ状態」は、他の精神障害、脳の外傷や病気、体調不良など、あらゆる状況でみられる可能性があります。このような場合は、それぞれの原因に応じた対応が必要になります。長期の休養や安易な薬物療法が逆効果となってしまうこともあるので注意が必要です。


<もっと詳しく知りたい方は>
「utu-net」 (うつ・不安啓発委員会)
「うつサポート情報室」 :NHKホームページ内



躁うつ病


 誰でも気分がよくなることや、気分が落ち込むことはあります。
 躁うつ病は、誰でもあるような気分の浮き沈みを大きく超えて、自分でコントロールできないほど気分が高揚する気分(躁気分)と、どんなに楽しいことがあっても晴れないような落ち込んだ気分(抑うつ気分)を繰り返す病気です。

 特に躁気分は周囲を巻き込んだトラブルを引き起こし、社会的信用を失ってしまうことがあるので、早期の治療が必要になります。
 薬物療法を続けて受けることにより症状の改善や軽減が期待できます。


ホメオパシー高血圧

<もっと詳しく知りたい方は>
「躁うつ病のホームページ」 (加藤忠文医師のページ)


気分変調症


 軽い抑うつ気分が長期間(18ヶ月以上)持続する病気です。軽い症状だからといって安易に考えてしまいがちですが、うつ病に移行することがあるなど深刻な経過をたどることがあるので注意が必要です。
 うつ病に準じた治療(休養、薬物療法)が必要な場合や、規則正しい生活を送ることが効果的な場合など、必要とされる対応も様々です。

 これまで原因が分かり難かった神経症ですが、様々な研究により多くのことが分かるようになってきています。これに伴い最近では「神経症」という呼び方は用いられなくなりつつあります。
<もっと詳しく知りたい方は>
「こころの不安と病気」 :こころの薬箱より(グラクソ・スミスクライン株式会社)


パニック障害


 「このまま死んでしまうのではないか」と感じてしまうほど強い不安を感じる発作(パニック発作)を繰り返す疾患です。
 これまでの研究で、発作を誘発すると考えられる物質(乳酸ナトリウム、炭酸ガス、カフェイン等)がいくつか明らかになっています。

 「発作がいつ起きるか分からない」という不安が症状をより悪化させてしまうこともあります。パニック発作だけで死にいたることはないこと、発作は服薬によりコントロールできることを理解し、治療を受けることが大切です。


HTNの高血圧

<もっと詳しく知りたい方は>
「パニック障害教室」 :utu-net より(うつ・不安啓発委員会)


強迫性障害


 汚れが気になって何時間も手を洗い続けたり、鍵のかけ忘れや、ガスの消し忘れを何十回も確認したりしてしまう病気です。
それがいかに無意味であるかを理解しているにもかかわらず、それらの行為をやめることができません。

 周囲の人達の理解を得ることと薬物療法や行動療法等による治療を受けることで、日常生活上の負担を軽減することが期待できます。


<もっと詳しく知りたい方は>
「強迫性障害教室」 :utu-net より(うつ・不安啓発委員会)
「小さなことが気になるあなたへ」(OCD研究会)

不眠症

 「なかなか眠れない」、「途中で目が覚める」、「ぐっすり寝た気がしない」、「朝方早くに目が覚める」・・・このように、満足に眠れない状態が続いている状態を不眠症と言います。

 緊張や不安、悩み事、寝室の環境や生活習慣などによって眠れなくなることが多いのですが、中には、体の病気や薬の副作用、そして精神疾患が不眠の原因となる場合があります。
 まずは、自分の生活習慣を見直し、ストレス解消するなどして工夫してみましょう(以下のサイトは参考になります)。それでも眠れない状況が2週間も続くようであれば、医師に相談してみてください。
<もっと詳しく知りたい方は>
快眠推進倶楽部 :睡眠障害に取り組む専門医によって作られた睡眠情報の総合サイトです。とっても見やすく、わかりやすいです。眠れるコツや、睡眠表のダウンロードなどもあります。

日本睡眠学会 :さらに詳しく睡眠について知りたい方はこちらをどうぞ

「健康づくりのための睡眠指針」検討会報告書(平成15年3月) :厚生労働省ホームページ


アルコール、薬物、ギャンブル等にのめり込んでしまう理由は人により様々ですが、いくら深刻な問題が生じていても、自身の問題に自ら気づくのが難しいこともあります。

 本人を取り巻く周囲の人達(家族等)が適切な対応を理解することで、本人が自らの問題に気づくきっかけとなったり、本人の回復過程によい影響を与えたりすることが知られています。



アルコール依存症

お酒を飲むことで周囲からの信頼を失う、健康を損なう等、様々な問題が引き起こされているにもかかわらず、飲酒をコントロールすることができなくなってしまうという病気です。


<もっと詳しく知りたい方は>
社団法人 アルコール健康医学協会
久里浜アルコール症センター
NPO法人 ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
厚生労働省 アルコール情報ページ


薬物依存症(違法薬物)

 「一回だけなら」と安易な気持ちで手を出してしまったことにより、ズルズルと薬物の摂取を止めることができなくなってしまう病気です。
 「まだ大丈夫」と問題を認めないでいるうちに、こころや体、実生活が徐々に破壊されていきます。


「ご家族の薬物問題でお困りの方に」(厚生労働省)(PDF:1.80MB)
薬物依存症についての知識や家族の対応のコツについての説明が書いてあり、わかりやすいです。


病的ギャンブリング

物質(アルコール、薬物等)だけではなく、ギャンブルなどの行為にも過度にのめり込んでしまうことが起こり得ます。
 海外では「パソロジカル(病的)ギャンブリング」と呼ばれています。


<もっと詳しく知りたい方は>


GA :ギャンブラーズ・アノニマスの略。当事者のための自助グループ。ミーティングを全国各地で行っています。

ギャマノン :ギャンブル依存者の家族・友人のための自助グループ。GAと同じく全国各地でミーティングを行っています。



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